秋篠寺は近鉄大和西大寺駅の北西に位置する奈良時代創建の寺院で、776年に光仁天皇の勅願により僧、善珠が創建したとされているが、それ以前に地元の豪族、秋篠氏の氏寺として創建されたという説もあり、正確にはわかっていない。780年の記録があるので、その頃には存在していたことは確実となっている。
伽藍の造営は平安京遷都頃に完成し、金堂、講堂、東西の塔を持つ大きな寺院だった。平安時代後期には南にある西大寺とたびたび寺領をめぐる争いがあったことが西大寺の記録に残っている。
1135年に、火災によりほとんどの建物を焼失し、現存する本堂は鎌倉時代に再建されたものが残る。
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