奈良と天理の間の山間に位置する正暦寺は平安時代中期の992年に創建されたが1180年の南都焼き討ちによって全焼。その後1218年に再建された。
江戸時代中期以降は徐々に衰退し、現在は福寿院客殿と本堂・鐘楼を残すのみとなっている。
境内を流れる菩提仙川の水を使って清酒が日本で初めて醸造されたという伝承があり、「日本清酒発祥之地」の碑が建つ。
現在はお寺で日本酒は造られていないが毎年1月に菩提酛(酒母)の仕込みを行い、それを使用して造られた県内の幾つかの酒造所の製品が発売されている。
また、菩提山は紅葉の名所としても知られ、古来より「錦の里」と呼ばれている。
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